データインテグリティとPAI

デミングジョンリー氏の公開セミナーを無事終えることができた。公開セミナーご出席者のみなさま、ありがとうございます。本当に感謝してます。

ヨーロッパに向かうジョンリー氏を見送って、つかの間の放心状態を経て、これを書いている。

今、個人的にデータインテグリティの勉強?をしているので、どうしてもその関係のことに興味を持ってしまう。公開セミナーでは、データインテグリティのセミナーもあったが、翌日の承認前査察のスライドの後半に沢山のヒントがあった。

データインテグリティは古くからのテーマなので、多くの教育材料を集めることができそうな気がした。

今は、データインテグリティ=「電子監査証跡 vs 紙の記録」みたいな見方が主流なんだと思う。そこに査察が集中していて、警告書や非遵守報告が出ているので、査察を受ける側の「とりあえずの対応」としては仕方ないと思う。というか、まずはそこでしょう。

データインテグリティの問題の一部は、企業文化に由来することを考えてみると、もう少し根本的なところから整備していくことの重要性を感じる。

実施時点で記録すること;ログブックを備えること;主要作業はダブルチェックをすること。これは、FDAやEUのGMPでは条文に記載された明確な要件となっているが、省令でははっきりと条項に書かれていない。

これらの実践はデータインテグリティの基本要素であるため、これなくしてデータインテグリティの問題を議論するのは、限界があるのではないかと感じる。

企業文化、または組織風土、または個人の意思が起因するようなデータインテグリティの問題の場合には、勿論これはほんの一握りの稀なケースではあるが、これらの要件なくして発見することはかなり難しいと思われる。

そして、積極的な教育訓練と力強い品質部門の監督能力も、整備という観点から必要でしょうか。