FDAのWarning letter(無菌API)20170105
FDAのWarning letterが掲載されました。
今回の対象会社は、インドの無菌原薬製造施設です。無菌APIの指摘は、久しぶりですね。無菌APIは、製剤と同等のGMPが適用されますので、指摘事項には製剤GMPのセクシ ...
データインテグリティに関する問題について
データインテグリティの問題が発見されると、かなり早い時点でWarning letterが発行されているように感じます。最近の例では、FDA査察が2016年6月に実施されました。会社側の回答は、期日を守って7月8日に提出されています。そ ...
ジェネリック・スキャンダルとデータインテグリティ
欧米当局の査察で顕著に見られるトレンドは、「データインテグリティの問題」の急増です。この状況を懸念して、FDAは医薬品製造業者の監査者に対しても、供給業者の監査でデータインテグリティの問題のレビューを期待しています。
品質 ...
GMPにおける「重大」と「重要」の使い分けは?
私達が普段使っている「重大」と「重要」ですが、意味の違いをそれほど意識せずに書いたり話したりしています。しかし、GMPのような法律の解釈においては、すこしこだわる必要があると思います。
GMP省令は日本語で書かれていますの ...
品質文化は、アモルファスな用語かもしれない
医薬品業界でいう品質文化とはなにか?GMPに接していると、いずれ、そのような疑問が出ると思います。
ある時期、データインテグリティの背景情報として、企業文化や品質文化を調べる機会がありました。その時点では、厳密に言うと、医 ...
コストプレッシャーがGMP遵守の欠陥につながる…
ECA(European Compliance Academy )という協会があります。ここのGMP Newsに、「コスト〔上昇〕のプレッシャー」がGMP遵守の欠陥や医薬品不足につながっているという記事(”Is Cost Pressu ...
GMP遵守に関する企業の格付け‥.国の格付け
FDAは、企業から提出されたデータをもとに、品質メトリクスを計算して、同じ尺度で企業の格付けを図ろうとしています。現在はドラフトガイダンスの段階ですが、これが最終版になると、データの提出が要件化されます。
この格付けは、査 ...
経営陣が受け入れた仕事の質が組織の標準になる
これは、FDAの職員が2011年にベルギーで開催されたカンファレンス(ICH Q10)で引用したスライドの内容です。経営陣がこの情報を目にしているかどうかは分かりませんが、品質文化を考える段階になった時に、参考になる提案が書かれていま ...
根っこから学ぶ
「明治以来、日本の知識人は欧米で咲いた花をせっせととり入れてきた。中には根回しをして、根ごと移そうとした試みもないではなかったが、多くは花の咲いている枝を切ってもってきたにすぎない。これではこちらで同じ花を咲かせることは難しい。」 外 ...
グローバル企業の品質戦略
もう十数年前になります。米国で、グローバル戦略展開の魁(さきがけ)となったメガファーマの講演を聴きました。グローバルな生産販売拠点を展開している企業にとって、各事業所、各部門の関係を良好かつ機能的に維持することは大きな課題です。