FDA Warning letter:中国の会社(OTC)試験(出荷判定・原料受入);装置;プロセスバリデーション

医薬品GMPに関するFDAのWarning letterを紹介します。今回の対象会社は、中国のOTC医薬品製造施設です。指摘は、1)出荷判定試験;2)入荷原料の試験;3)工程装置;4)プロセスバリデーションの4項目です。


WL#:320-17-50
日付:2017年9月12日
発行オフィス:CDER
対象会社:Jiangmen Nowadays Daily Goods Co., Ltd(中国)
対象品: OTC医薬品
査察期間:2017年3月6日~3月9日
回答受理日:2017年3月28日
GMP違反:4項目
掲載サイト: https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2017/ucm595725.htm


<指摘事項の解説>

1.出荷判定の適切な試験を実施しなかった。(21 CFR 211.165(a))

適切な試験を実施せずに、OTC医薬品を出荷していた。

 

2.原料等(components)の試験をしていなかった。(21 CFR 211.84(d)(1),(2))

入荷原料等の試験をせず、適格性を確認していない供給業者のCOAに頼っていた。

 

3.使用目的の作業と洗浄、保守を容易に行えるような適切な装置を使用していなかった。(21 CFR 211.63).

この会社のシステムは、USPモノグラフと微生物限度を満たす●を一貫して製造するために適切な設計、管理、維持、及びモニターされたシステムを確立しなかった。このバリデートされていないシステムからの●は、OTC製品の一成分として使用された。

 

4.製品を保証するための手順書を作成していない。(21 CFR 211.100(a)).

プロセスバリデーションをしていませんでした。更に、工程管理のモニタリングプログラムもなかった。