GMPを勉強しよう-30-QRM-リスクの特定

QRM-リスクの特定いよいよ「リスク特定」です。左図のフローチャートの「リスクアセスメント」の段階のうち、赤枠のところが「リスク特定」のステップです。

ぼくの作成した手順は、例によって左図をクリックしてください。読める大きさになります。

ここは少し時間がかかります。リスクアセスメントをする具体的な工程、タイプにあわせて、予め作成したハザードリストから、その工程やタイプで危害が存在する(関係の深い)ハザードを選択します。

または、ぶっつけ本番でハザードを抽出することになるかもしれません。その時は、かなり時間がかかるかもしれません。肝心なのは、ハザードをもらさず抽出することです。ここを適当にすると、あとで困ることになります。もし皆さんが学習のための演習をしたことがあれば、本番ではそれよりずっと多くのハザードを、はじめは抽出しなければならないとイメージしてください。

抽出し忘れたハザードがあるかもしれません。…たぶん。それは左図の「事象のレビュー」のステップで修正することになりますので、安心してください。とはいえ、はじめに「全てのハザード」を抽出するという意気込みでリストすべきです(一応GMPなので、意気込みではなく、論理的にそうしなければならないのですが)。

ハザード抽出のイメージ図を載せておきますので、これも参考にしてください。(ここで取り上げたハザードはPDAのテクニカルレポート54-2から引用しましたので、内容も参考になると思います。)

ハザードリスト

手順を作成するポイントは以下の通りです。このようなフローを作って、自社のやり方に合った手順の肉付けをしてみましょう。

1.チームアプローチの説明
2.患者・品質・GMP遵守のリスクがあることを説明(GMP遵守は省略可能)
3.ハザードリストからハザード抽出(またはブレインストーミングで抽出)
4.ツールの最終決定とシートの準備
5.シートにハザードをリストする
6.ハザードに対応する危害を書出す
7.リスク特定=ハザード特定

やってみましょう!

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