ベリフィケーションとクオリフィケーション<その4>
「バリデーションはベリフィケーションと同じ?」
いいえ、バリデーションの場合は3回繰り返してください。いや、確信が持てるまで繰り返してください。何回やっても火が消える。「次も消えますか?」「消えます!保証します」というのがバリデーションです。
すなわち、再現性を保証するのがバリデーションです。
同じことをするのですが、ベリフィケーションは仮説を実際に確認する活動で、バリデーションはその上再現性を保証する活動です。
研究開発は、試行錯誤を重ねるプロセスです。「仮説を立てて、確認した」結果の再現性を証明する研究は行いません、普通は。結果が出たら先に進みます。普通1回行っておしまいです。ですから、バリデーションという言葉に馴染みがないのだと思います。
逆に商業生産現場では、複数回行って再現性を求めますので、実際日常的に実施しているのですがベリフィケーションという言葉に馴染みがないのです。
ここで、<その2>の冒頭の文章を見返してください。バリデーションとベリフィケーションのイメージが湧くと思います。
次回は、バリデーションとクオリフィケーションを比較してみます。
クオリフィケーションとベリフィケーションを比較すると話が複雑になりますので、シンプルに関連の深いバリデーションとクオリフィケーションを比較します。
どんな関連かというと、実はOQ(Operational Qualificatio:運転時適格性「評価」または「の確認」といいます)は稼働範囲の再現性を確認することが求められます。無理やり簡単に言うと、上限、下限、ワーストケースをカバーして複数回動かして確認して見るわけです。
ここまで、次回の予備知識です。