品質文化は永遠のテーマ

品質文化について語るのは好きではない

ちょっと爆弾発言かもしれない
品質文化に反対なのと思う人もいるでしょう
それって危険な考えだよと思う人もいるかもしれない
いつか解ってもらえるかな 好きじゃない理由

みなさんも薄々気づいているはず…ではないですか
取り組みのハードルを低くしようと考えるのも気づいている証拠です
GMPを遵守するために品質文化が必要というところまで低くなっていないかな

GMP遵守というのは組織のボトムラインで
それを超えたところにある品質の価値観が品質文化だと思う

品質文化の定義がはっきりしないのでそれしか言えない

 

組織の上から下まで自分のルールを超えて品質に取り組む滅私の精神がなければ
品質文化は醸成できるものではない

世のため人のため、薬を信頼している人たちのために品質を、と本心で言えているかな
当然のことだと言えるのは外野にいるからかもしれない…本当にどっぷり漬かってごらん

例えば、品質文化と対立関係にあるものは;
・品質にはコストが必要だが、利益が減る
・品質には時間が必要だか、余裕がない/そこまで待てない
・品質重視の価値観は必要だが、現状で満足できる
こんなことが組織の誰かの脳裏をかすめたら、それは品質文化への障壁になる

品質文化を語るなら命がけで語ってほしい
軽々しくいえることではない
会社が潰れてもいいぐらいの熱を持っているか
白刃の上を歩く覚悟はお持ちか(ちょっとおおげさかな…そのぐらいの覚悟だと思う)

「品質文化の醸成ができたとしても、それを維持するのはもっと難しいことである」とは海外の誰かの弁である

そして日本の多くの産業分野で、その通りのことが起きている
その昔、デミング賞をとった会社だよ

だから、10年ちょっと前の話だけど、品質文化を勉強して思ったことは、
品質文化についてあまり語りたくないということだった

それ以来、品質文化について聞かれても、あまり応えないことにしている
なかには、品質文化のことをご存知ないと思っている人もいたっけ
でもそれでいい

品質文化に不可欠な真心を置き去りにして話しても虚しさを感じるだけなので

今日は久々本音が出たかな
やばいな、BANされないかな…と思うちょっとした不安は品質文化から程遠い姿勢だ
コスト、時間、その他諸々の事情と品質を天秤にかけない鉄の意志が必要だよね

今必要なのは
GMPの査察で指摘されない取り組みを真剣に行おう
でよいのではないか
まずは法律を正しく解釈して、ルールを守ろうよ

そこに品質文化みたいな難しいべき論は必要ないように思う
品質文化はボトムラインを超えたところから始めるのだから