経営陣が受け入れた仕事の質が組織の標準になる
これは、FDAの職員が2011年にベルギーで開催されたカンファレンス(ICH Q10)で引用したスライドの内容です。経営陣がこの情報を目にしているかどうかは分かりませんが、品質文化を考える段階になった時に、参考になる提案が書かれています。
私はカンファレンスに参加していませんので、FDA職員がこのスライドを使ってどのようなことを話したかは分かりません。しかし、このスライドは、ひと目見ただけで、雄弁に語りかけてきます。
Rick Friedman, Pharmaceutical Quality Systems:US Perspective,Nov.2011
1枚目のスライドは、次のスライドの序章と思われます。日々の意思決定が将来の会社の方向を運命づけるような感じの物言いです。現場の品質部門が意思決定したものでも、最終的には経営陣の責任です。ですから、このスライドは、製造の現場、経営の場を区別する必要はないでしょう。
Rick Friedman, Pharmaceutical Quality Systems:US Perspective,Nov.2011
大切なのは、2番目のスライドです。〔良い〕品質文化を醸成するための「キー・アクション」がリストされています。もはや説明する必要はないでしょう。全てが重要です。中でも4番目と5番目が、個人的には重要だと考えます。
5番目は、以前ブログにアップした「デミング博士」と同じことを言っていますね。