フォーブスの品質文化に関する調査で…
2014年のフォーブスインサイト(Forbes INSIGHTS:www.forbes.com/forbesinsights)の「品質文化に関する調査」で、興味ある結果が出ています。2,291人の経営幹部と管理職を対象にした大規模なアンケートの結果を求めてものです。
興味深いのは、上級幹部と品質の専門家では、自社の品質に関する意識にかなりの格差があることです。
たとえば、「自社の品質文化」についての調査では、「自社は品質文化を打ち出している」と答えた上級幹部は75%ですが、品質の専門家は47%でした。
また、「品質の追求」についての調査では、「自社の品質の追求は、最先端または優れている」と答えた上級幹部は71%ですが、品質の専門家は40%でした。
いずれも、上級幹部と品質の専門家の認識には30ポイントのズレがありました。経営者の70%以上が自社の品質は優れていると思っていますが、現場を知っている品質の専門家の過半数(60%以上)が、そうではないと思っています。
このギャップは、経営者の社外に向けたアグレッシブな姿勢のせいだけでしょうか?経営者が品質にそれほど興味を持っていないからでしょうか?品質の専門家が、経営資源の配分に不満を持っているのでしょうか?コミュニケーション不足なのでしょうか?
どのような理由か分かりませんが、一般論として、品質に関しては経営と現場で大きなギャップが見られることを知っておく必要があると思います。
当社はどうでしょうか。このギャップが小さいほど、堅牢な医薬品品質システムを運用することができるかもしれません。