GMPを勉強しよう-4-品質リスクマネジメント実践のコツ
今週予定している講演の資料を見直した。テーマは「品質リスクマネジメントに取り組むための提案」だ。
全体で90分ほどの講演なので、具体例をあげるとあまり多くは話せない。そこで、最も重要なリスクアセスメントの段階に集中して、実践のための個人的な提案(コツ)を話すことにしている。品質リスクマネジメントは、方法論は理解できるが、実践してみるとしっくりいかない、端的に言えば「理解できるが実践できない」と多くの人が悩んでいる「解らない/うまくいかない」テーマではないだろうか。
かなり時間をかけて多方面から情報を収集し、さらに勉強して分ったのだが、解らないには理由があった。去年の夏にやっと、何となくコツをつかんだ気がする。そして、今年1月に他業界のある情報から、そのコツが確信となった。「これだ!」と思った。
そんな思いも交えながら具体的な提案をするので、話の展開がやたら難しい。スライドとスライドの間がスムーズにつながらない。そこで、資料を見直すことにした。スライドの順番を入れ替えることができないので、ストーリーに大なたを振るうことになったが、何とかまとまった。ホッ。
このテーマを話すときには、「リスクマネジメント」と「リスクアセスメント」という言葉が交錯する。「ハザード」「危険源」と「危害」「危険」と「リスク」が交錯する。実践では「リスク分析」の結果と「リスク評価」と「リスク受容」が瞬時に処理される状況にある。
このあたりは、説明しながら話すと間延びするし、説明しないで聴く側が混同すると分けが解らなくなる。他の領域に比べて神経をつかうテーマだ。そんなことで、普段に倍する時間をかけて資料を見直してみた。