ベリフィケーションとクオリフィケーション<その3>

バリデーションとベリフィケーションは、やることは同じです。計画書(または手順)を作成します。何を試験するのかを決めます。

その目的は、仮説、すなわち「こうすればこのようになる」ということを考えて、「このようになる」ことを確認するために、試験をしたり、観察したり、単に見て確認したりするわけです。

仮説を立てるために、私たちは情報を収集します。当てずっぽうではなく、ある程度科学的な考えをもって推論するわけです。そして、仮説を立てます。「こうすればこうなる」です。

仮説を「検証」するために、ここでは検証を確認という言葉に置き換えて話を進めます。

確認するために試験をするわけです。

そこで「風前の灯火」を例にとりましょう。今までの経験や収集した情報から、ろうそくの火は風速0.2mで消えると判断しました。すなわち、「風速0.2mでろうそくの火が消える」と仮説を立てたわけです。

その仮説を確認する方法が、ベリフィケーションです。

どのように確認したら良いですか。そうです、扇風機と変圧器、風速計、ろうそく、マッチ、客観的に確認してくれる第2者、消えないペン、記録する紙、ビデオカメラなどを準備して実験系を構築します(大げさですね)。そして、計画書(または手順)を作成しましょう。その時、期待値(風速0.2mで火が消える)を忘れずに書きましょう。準備できました。

後は、風速0.2mでろうそくの火が消えることを確認してください。確認できました。それを記録して、データをもとに報告書を作成しましょう。これが、ベリフィケーションです。

ここまできたら、確認を「検証」と言い直しましょう。日頃使用しているチェック、コンファームなどの確認とはっきり分けたいからです。

バリデーションは、同じことをします。