EMA Non-Compliance Report(DE/NCR/MP/2/2017)ドイツ当局;データインテグリティ他

このNon-Compliance Reportは、ドイツ連邦オーバーバイエルン当局から発行されました(発行日2017年8月8日Report No : DE/NCR/MP/2/2017)。対象の会社は、インドの医薬品製造業者です。

2017年8月1日の直近の査察で、経口固形剤がGMPを遵守していなかった。非遵守領域は、です。

違反は全体で多数あるようですが、報告書にはその一部を記載しています。クリティカル1件3項目、メジャー5件で多数の観察項目がリストされています。クリティカルは、データインテグリティの問題でした。

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Report#:DE/NCR/MP/2/2017

発行オフィス:オーバーバイエルン当局

対象会社:Dr. Reddy`s Laboratories Ltd. – FTO 2(インド)

対象品:錠剤、カプセル剤

査察日:2017年8月1日

GMP違反:Critical:1項目 Major:5項目(報告書に記載された項目のみ)

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非遵守の内容:

クリティカルな観察事項:

1.医薬品品質システムの必須要素が効果的ではなかった。メジャーな欠陥を参照。

a) 数百にのぼるOOS結果が、トレーサビリティと職員のエラーによる科学的な根本原因の調査なしに、組織的に無効にされていた。

b) 逸脱システムとOOSの管理システム、それだけではなく、プロトコル、レビュー、報告システムも、「不一致、不適合、発生事象、異常」を組織的に文書化と報告がされない形で計画、実行されていた。

c) 部屋や直接製品と接触する装置のクリーニングは、確認可能であるが満足に実行されず、バッチ製造/包装記録(BMR/BPR)は実施されたものとして記録されていた。

このように、BMR,BPR,BTRのインテグリティは保証できない。その結果、これらの文書と関連するバッチ記録のレビューなどは目的を達することができず、輸入業者のサイトで出荷可否の判定者やEUのPQが品質に基づく出荷判定の決定をすることができない。

このことから、さらなる結論は、記録には「否定的な事象」が記入されておらず、継続して「清浄」であるとしているため、BMR/BPRのレビューによる製造関連のOOS結果の根本原因分析や、市場の苦情調査(品質不良/欠陥製品報告など)の目的を満たすことができない。

メジャーな観察事項:5項目のメジャーに関するサブ項目の一部の事例だけをリストしている。

1.逸脱管理とQPのバッチ証明書(7項目)

1) 「発生事象のログをとる」閾値は、許容できないほど高い。

2) バッチの品質に対する「装置の故障」の影響は、BMR/BPRで記録されていない。

3) 「発生事象」は、その時(発生時点で)に評価されていない。

4) 「事象」の適切な処理が行われないため、MAに従うことなしにバッチの出荷判定をしている(バッチはMA保有者から回収される)。

2.部屋や設備の設計、状態、メンテナンス(8項目)

1)天秤の校正、濃度の文書化のインテグリティ

2)製造室の表面

3)HVACフィルタのクリーニングとメンテナンス

4)閉まらないドア

5)不適切な調剤装置

3.部屋と装置のクリーニング(9項目)

1)汚い部屋と装置

2)クリーニング記録のインテグリティ

3)クリーニングの状態表示ラベル

4)未洗浄の装置に「洗浄済み」の状態ラベル

5)専用装置のラベル

4.製造工程のバリデーション(4項目)

1)プロセスバリデーションの失敗で意図しないMBRの承認

2)プロセスバリデーションの失敗に対する不適切なフォローアップ

3)この工程のバッチがクライアントに供給された(バッチはMA所有者が回収)

5.OOS結果の調査と処置(9項目)。EU GMPを順守しないOOS結果の処置(組織的な無効化)

1)安定性プログラムの試験

2)原料、バルク、最終製品の試験

3)精製水の試験