FDA Warning letter(320-17-42)グリセリンの試験;フィリピンの会社
医薬品GMPに関するFDAのWarning letterを紹介します。今回の対象会社は、フィリピンの医薬品製造施設です。直接指摘を受けたのは、OTC医薬品の成分(ingredient)です。アメリカではGMP適用の ” drug”になります。
WL#: 320-17-42
日付: July 28, 2017
発行オフィス: CDER
対象会社:Skin Sciences Laboratory, Inc.(フィリピン)
対象品: 原料(グリセリン)
査察期間:2017年1月30日~2月1日
回答受理日:2017年2月16日
CGMP違反:2項目
掲載サイト: https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2017/ucm569981.htm
<指摘事項の解説>
1.各医薬品の有効成分の確認と力価を含む、出荷前の試験を実施していなかった。(21 CFR 211.165(a))
2.貴社は、原料、容器、栓のロットを検査して、品質部門による使用の許可がでるまで、使用を保留していなかった。(21 CFR 211.84(a))
具体的には、グリセリンのジエチレングリコール検出試験をしていなかった。このグリセリンは、貴社が製造するOTC医薬品“Essence Skin Saving Toothpaste”やその他の医薬品の原料として使用している。