20年前のノートだ

waternote-93ちょっと確認することがあって書庫で資料を探していたら、昔のノートが出てきた。水システムの整理をしていたようで、20年前の正月休みに書いたものらしい。自分の記憶にはないが、ノートに日付がついていたので、多分正月休みに自己啓発のつもりでやったことだろうと思う。

はじめて会社に勤めた時に、上司から「自己啓発を怠るな、常に本を読め」と指導された。その指導には納得がいったので、それからは勉強を続けている。振り返ってみると、納得いかないとやらない、あまりほめられた社員じゃなかったなと思う。

あの頃だと、このノートの横にはぐい飲みでも置いて、ちびりちびりやりながら文献を読んでは、傍らのノートに走り書きしたのだろう。(このノートのリンク

ぱらぱらめくってみると、今の技術では異なるところもあるようだ。例えば、ROシステムだ。昔はノンパイロジェニック水を作るために用いられていたので、イオン交換樹脂の後にあった。今はその座をUFシステムに譲り、ルーズROなるものがイオン交換樹脂の長寿命化に使われている。

オゾン滅菌は食品業界では日の目を見たが、製薬業界ではあまり浸透しなかった。当時はプラスチックの劣化によりファイバー(パーティクル)リリースが問題になったためだった。今は昔の感がある。

小さなことで忘れていることもあった。あまり考える機会がなく、気に留めなかったためだろう。

今は殆どコンピュータで書くようになってしまったので、このようなノートはあまりない。まとめて勉強する機会がなくなってしまったのだなと、感慨ひとしおである。(“..)φ