組織経営の基本三要素への想い
サラリーマン時代の経験を通して、またコンサルタントとしての経験を通して、組織を経営する基本の重要性を感じています。
情報社会の今日、成功者のノウハウが間断なく簡単に入手できるため、経営者の思惑とは逆に、弊害をもたらすこともあります。社内の体制ができていないにもかかわらず、一時的な経営スタイルの流行を追ってしまい、資源をいたずらに費消する会社は少なくありません。
成功者のノウハウを取り込んで、成果があがらない会社には、そのハウツウを遂行するための基礎が欠けているのではないかと感じます。逆に、他社の成功例を取り入れて成果をあげている組織、あるいは自らの戦略・戦術を策定し、遂行し、成果をあげている組織は、成果をあげるだけの基礎がしっかりできているように思います。
その基礎とは、組織を垂直に貫く「(品質)経営の理念とビジョン」、「(品質)システム維持の管理サイクル」、「日常の報・連・相」です。これが、組織経営の三要素であると考え、「GMP組織力強化の基本三原則」と名付けました(この言葉は、個人的に15年近くあたためてきたもので、社会的には認知されていません)。
この三要素を階層別に学んで、システムとして定着させるような組織力向上の支援プログラムを作成したく思っています。