“OOE”って何の略?

ECAのメールマガジンを見ていたら、"OOE”という言葉が出てきた。OOSとOOTと並んで出てきたので、目にとまった。"OOE"は初めて目にした略語だった。

GMPに関連する略語は、調べる前に「だいたいこんな略語かな?」と想像してみる。多くの場合、調べてみて「やはりそうか!」と思うのだが、これは分からなかった。

そこで、元ネタを読んでみると、こんな記述だった。

Out-of-Expectation (OOE) Results
An atypical, aberrant or anomalous result within a series of results obtained over a short period of time is an OOE result. An OOE result is a result that meets specifications, but is outside the expected variability of the analytical procedure. ECA GMP NEWS

短期間に得られた一連の結果の中の異常な結果を"OOE"と言うらしい。"OOE"は、規格内だけれども、その分析で想定していた変動領域を超えている結果ということになる。これはOOTではないのか??

“OOE"と並んで"OOT"の定義が出ていた。

“A time dependent result which falls outside a prediction interval or fails a statistical process control criterion.ECA GMP NEWS

“OOE"がインジェクションしたサンプルの一連の結果の中の外れ値のようなイメージだとすると、こちらは、安定性試験の各インターバルの結果をトレンディングしてみたら外れていたというようなイメージですかね。両方"OOT”ではまずいのかな?だんだん細かくなっていきますね。

“OOE"を日本語に訳したらどうなるのかな?僕が知らないだけで、ずっと昔から親しまれている「GMP用語」なのだろうか?そうだとしたら、想像するより調べた方がいいので、とりあえず調べてみた。

しかし、「GMP用語(日本語訳)」としてはないようで、Weblio英語表現辞典に「想定していない」と、普通の訳語が出ていた。予想外の結果である。

てもって、業界で正式な日本語訳が出るまで、個人的に「予想外」という訳をあてようと思う。

もうこれ以上用語が出てこないといいな。「問題外とか、埒外とか、大ちがい、勘ちがい」なんてのが出てこないように(^.^)笑