FDA Warning letter(320-19-29):錠剤(インド):バッチ製造記録;調査;試験記録

投稿者: | 2019年8月5日

今回の対象会社は、インドの製剤製造施設です。製造記録と試験記録のデータインテグリティの問題が指摘されています。

指摘は、1)バッチ製造記録; 2)調査; 3)試験記録に関する3項目です。

WL#: 320-19-29
日付: 2019年7月16日
発行オフィス: CDER
対象会社: Indoco Remedies Limited (インド)
対象品: 錠剤
査察期間:2019年1月17日~25日
回答受理日:2019年2月15日
GMP違反:3項目
掲載サイト:
https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/compliance-actions-and-activities/warning-letters

<指摘事項の解説>

1.この会社はバッチ製造記録の作成に失敗しました(21 CFR 211.188)。

米国市場向けの○ mg錠の製造において、バッチ製造記録に打錠機の工程管理値を適切に記録していませんでした。品質部門は、これらの不完全な記録を使用して、このバッチを出荷判定しました。

この錠剤の複数のバッチ記録には、手書きでプロセスパラメータの値が記入されていました。しかし、打錠機のPLCに記録された値は、しばしばプロセスパラメータの範囲外になっていました。

(..)φ:ここで具体的な例をあげています。が、具体的な数値は伏せ字で、内容は理解できません。

圧縮力の他に、充填深さや自動質量制御装置の手書きの値は、PLCのデータの値を正確に反映していませんでした。

この会社では、過去にもバッチ記録の圧縮力の値がPLCのデータと食い違いを見せていました。

データの欠如、不一致、同時に記録していないことなど、不適切な手順や記録が欠けていることを回答で認めています。しかし、これらは職員に関係していることを問題にしていなかった点で(これだけではありませんが)不適切と判断されました。全般を通して、データインテグリティの問題の包括的な回顧的評価を行うことを述べていませんでした。

2.バッチやコンポーネントの説明されていない不一致や失敗について、徹底した調査を行っていませんでした(21 CFR 211.192)。

具体的には、バッチ記録に記入した圧縮力の値と打錠機のPLCの電子データとの間の不一致に関する調査報告書DEV-G1-18-033は、以下の4点が欠けていたため不適切でした:

●他にも不一致が発生しているかどうかの判断。打錠機の工程管理値の全ての手書きデータとPLCの電子データの整合性の確認。

●当該施設で製造された他の力価および他の製品への拡大調査。

●打錠機の工程管理値が大きく変動する根本原因。

●根本原因を解決するCAPAの計画。

3.試験記録に全てのデータを含まれていることを保証(eunsure)していませんでした(21 CFR 211.194(a))。

オリジナルのOOS試験結果が出た後で、新たな分析を実施した例が何回もありました。これらには、カールフィッシャー装置での含水量試験と自動滴定装置での分析試験が含まれていました。査察官は、これらの機器の電子データをレビューして、分析記録に報告されていないOOS試験結果を見つけました。最終的に合格結果のみが、提出されていました。

さらに、生データ(例えば、オリジナルの生データシート、オリジナルのクロマトグラム、ログブック、オリジナルの重量プリントアウト)の維持していない多くの例が見られました。

例えば、自動滴定装置によるAPIのバッチの初回分析は、2018年12月29日13時50分に実施されました。オリジナルの結果は○%のOOSでした。しかし、分析試験の公式データは2018年12月29日15:00に実施した、規格の範囲内である○%で報告されています。この出荷判定のパッケージには、初期OOS結果が含まれていませんでした。そして、調査は行われていませんでした。

この会社の回答に、査察中に観察された9件に加えて、OOSの結果を報告しなかった例が10件見られました。また、初期の結果がOOSではないが正当化せずに試験を繰り返した23件の例が見られました。

査察中に観察されたOOS結果の影響を受けるロットの処分に取り組んでいないため、この会社の回答は不適切と判断されました。