Warning letter(320-19-09):OTC(中国):無菌試験;装置の滅菌とメディアフィル;原材料の受入試験;有効期間

投稿者: | 2019年2月13日

医薬品GMPに関するFDAのWarning letterを紹介します。今回の対象会社は、中国のOTC医薬品製造施設です。

 

指摘は、1)無菌試験; 2)装置の滅菌とメディアフィル; 3)原材料の受入試験; 4)有効期間に関する4項目です。

WL#: 320-19-09
日付: 2018年12月14日
発行オフィス: CDER
対象会社: Longbow First Aid Products Manufactory(中国)
対象品: OTC医薬品
査察期間:2018年4月16日~20日
回答受理日:2018年5月2日
GMP違反:4項目
掲載サイト:
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm630718.htm

<指摘事項の解説>

1.この会社は、無菌および/またはパイロジェンフリーの医薬品の適切な試験室の判定をしていませんでした。(21 CFR 211.167(a))

 

OTC医薬品の最終製品を試験せずに米国市場に出荷しました。たとえば、無菌試験の代わりに生菌菌数試験を実施していました。さらに、出荷前に粒子状物質の試験もしていませんでした。

(“..)φ:文脈から眼科製品であることがわかりますね。

このことから、品質部門の出荷判定に必要な情報が欠けていることも指摘しています。

 

2.無菌製品の微生物汚染を防止するように計画された適切な手順書を作成して、実施していませんでした。これには、滅菌工程のバリデーションも含まれます。(21 CFR 211.113(b))

以下、不適切な装置の滅菌と培地充てん調査(メディアフィル)が欠けていることを述べています。

装置の不適切な滅菌の項目では、装置は薬品(preservatives)で殺菌されていたようです。この会社は薬品の濃度を提示することができませんでした。FDAは、この方法は装置の無菌性を保証できないとしています。この方法の適合性と再現性を評価するバリデーションが行われていませんでした。

さらに、この防腐剤の安全性についても検討されていませんでした。

この会社は、最終製品の無菌保証レベルは防腐剤によって保証されていると回答しています。

(“..)φ:このアプローチは認められません。滅菌プロセスを保証せずに、防腐剤に頼るのは「下流管理」と言われるもので、避けなければならない論理展開です。

メディアフィル調査の欠如については、査察官が聞いたところ「将来行う計画をしている」と答えたそうです。

(“..)φ:査察は現在の状況を把握するために行うわけですから、これは回答になりません。将来の計画については、ないよりまし程度のことで、査察官の説得材料にはなりませんので注意しましょう。

この後の文章は、メディアフィルの説明をしています。

 

3.コンポーネントの同一性確認試験と供給業者の試験の信頼性をバリデートしていませんでした。(21 CFR 211.84(d)(1)&(2))

この会社は、原材料の受入試験を実施せず、適格性評価されていない供給業者の分析証明書(COA)を頼りにしていました。

 

4.安定性試験に裏付けられた有効期間を保証していませんでした。(21 CFR 211.137(a))

この会社は安定性プログラムを確立していませんでした。

 

この結果、FDAは2018年8月17日にImport Alert-66-40を出しました。

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