GMPを勉強しよう-8-日本からの参加者は一人だった

FDA主催の「CGMPs&FDA Inspections Conference」は世界中から千数百人が参加した。アメリカ、カナダ、ヨーロッパはもちろん、アジアからの参加者も百名以上いたが、日本からの参加者は僕一人だった。…ひとりぼっち。

寂しくて言うわけじゃないが…いやいや、実は少し寂しい。

なんだか、PIC/S GMPに集中しすぎていないかな? また、世界の流れを見失わないかな? と心配になる。日本のGMPの潮流からすれば、そちらを向いていれば良いのかもしれない。しかし、GMPの情報発信の上流は、依然としてFDAだと思う。現に、欧州の会社はFDAからGMPの情報を取り入れている。そして、公開情報も圧倒的に多い。その上、世界一の市場を持っている。ここから学ばない手はないのだが…

このカンファレンスの主催部門は、企業のGMP教育という意味では重要な存在だ。

ちなみにFDAの「Small Business…」のオフィス(今の組織とは違うが)のトップが、日本PDA設立時に日本に来て講演してくれた。この人は、FDA長官に直接レポートするポジションの人だったので、CDERやCBERのセンター長とある意味同じ立場の人だった。それだけ、重要視してくれていた。この部門の名前で軽く見ている人が、当時は結構いたものだ。日本PDAはそこからスタートしたのだが、多くの人が覚えていないかもしれない。

今度は9月29~30日に開催される。日本からウェブで遠隔参加できるので、テーマに興味があったら参加しませんか?このようにFDA発行の参加証をいただけます。査察の時に役立つかもしれませんよ。